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「いつか、届く、あの空に。」のレビューかえ
- 2014/02/26(水) 12:52:23
半年ぶりのレビューだぜ!!!!
本日レビューを書かせていただく作品は「いつか、届く、あの空に。」です!
ちなみに3周目のプレイです!!
画像!!!
あらすじ!!!
──この街には、決して越えられない「雲」がある。
ずっとずっと、夜空の輝きを遮ってきた雲がある。だから、星空が遠すぎて。小さな願いは、いつしか大きな憧れへと変わっていった。
雲に包まれたこの街で。満天の星空を夢見る少女たちがいる。──これは、柔らかくゆるやかな日々に、淡い夢を見るお話。
──どこまでもどこまでも。それは、空が青く澄み渡っていた日の朝。
巽の家を出た策は、この街へとやってきた。空明市。まるであの空を切り取り、名刺代わりに差し出されたような名の。
──どこか優しく頬を撫でていく、この街の空気。
「お前は好きに生きなさい」
あの厳格な祖父にそう告げられた時、策は自分が巽の者として失格した事を理解した。わかっていた事だ。ずっとずっと昔から、わかっていた。
それでも受け入れてしまう事はできなくて、諦めきれなくて、無様に努力だけを続けてきた。父のように。兄のように。
自分にだって、巽の家に生まれついた者が持っていて当たり前のものがあるのだと、認めて欲しかった。
けれど今、自分はここにいる。祖先が住んでいたという、古ぼけた屋敷が目の前にある。
「巽の者を代表して、誰かがあの街に行かなければならない」
祖父がそう告げた時、ろくに内容も確認せず、策は話に乗った。 それが、あの家から出る理由となるのなら。
この街の優しさに少しだけ甘えながら。新しい生活が始まるのだと。そう決心して、これから住まう事になる屋敷の門を潜った──
これは、柔らかくゆるやかな日々に、淡い夢を見るお話。……そして、ゆっくりと。ゆっくりゆっくりと、雨が降り積もっていく物語。
主人公を待ち受けていた新しい生活。
現れた一人の女の子はこういう。
「今日からお前の嫁になる」
こんな感じのぶっとんだ非日常系のストーリーなんて世の中に溢れていますよね。
しかしこの作品はぶっとび設定を、さらなるぶっとび設定によって包み込んでくる。
例えるなら松本人志作のコント「ランジェリーヤクザの男」みたいな手法です。
例えっていうのは本来、それを聞いて分かりやすくならないといけないんですけどね。
分かりにくい例えをしてしまう人は、ただの自己満足の傾向があります。
まぁとにかく似てるんです。
いつか、届く、ランジェリー。なんです。
この2つを関連付けたのは世界中で僕一人なんじゃないでしょうか。
このように「世界中で自分一人だけ」とか「かつてない」とかオンリーワン発言をすぐにしてしまう人は、ただの自己満足の傾向があります。
僕が自己満足のかたまりだということはさておき、戦車に乗った時なんて最初の突然嫁設定なんてもう完全に忘れてしまってました。
この作品で僕が好きなシーンを1つ挙げるなら、此芽の登場シーンです。
こちら。
「何処からいらしたのですか?」と尋ねたら。
きっと、答えは決まっている。
「うっかり物語の世界から迷い出てしまったのです」
と―――
物憂げに見つめる虚空に、遠き故郷を想い重ねて。
その姫君は物語への帰り道を探し、たゆたっていた。
夢と現の狭間に船を浮かべて、緩やかに漂いながら。
水滴に変じた鞠で戯れる姫君が、物憂げに微笑むその世界が。
麗しき御手に筆を宿し、幻想という名の染料で染め上げた俺の視界。
その瞬間、俺はただの観客だった。
美しい文章だ…
別に「出会った女の子は、お姫様のように美しかった」だけでもいいわけじゃないですか。
そこを数多くの素敵な言葉を用いて表現しているんですよね。
こういうライターさんが大好きです。
では好きなシーンを発表したので、次は好きなヒロインを…
うーん、決められない!!
3人とも愛してます!!!
傘姉「これだけはどうしても譲れない、という"たった一つ"はやっぱり……
"たった一つ"なんだよ。」
そうだけどさ!!
ちゃんと一人の嫁ヒロインを決めろみたいな風潮だけどさ。
一人のヒロインと純愛しろ、みたいな押し付けがましい作品もあったけどさ。
僕は、一人を選ぶ必要なんて、ないと思います。
「惚れた女を大切にできないのなら、男なんか廃業した方がマシだ」なんて主人公の名言がありました。
そのセリフをパロらせてもらえるなら。
ライターが用意してくれたシナリオの全てを大切にできないのなら、エロゲーマーなんて廃業した方がマシだ。
ということで半年ぶりのレビューでした~
僕はこの空白の半年間でエロゲの裏技を発見しました。
面白いかつまらないか分からない作品をプレイするよりも、
一度プレイして面白かった作品をもう1回プレイするほうが確実です。
・・・。
裏技でもなんでもねーよ!!
「あなたがブログを更新しなかった、"空白の半年間"はやっぱり……
"空白の半年間"なんだよ。」
以上
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